
美容室・サロンが実践すべき集客の手法7選|効果を上げるポイント解説
コンビニの数よりも店舗数が多く、常に競争が激しい美容室業界。腕の良い美容師が開業しても、思っていたより集客が難しく、売上を維持できずに廃業に至るというケースも珍しくありません。
美容室を安定して運営するためには集客がとても大切なのです。
集客=広告を出すこと、と思っている方も多いと思いますが、広告だけ出していても思うように集客が伸びず、広告費だけがかかってしまうこともあります。
一方で、他の美容室との差別化を図り、適した手法で集客を行うことができれば、より多くの来店が見込めます。特に近年、SNSやGoogleのツールなどデジタルを活用した集客でも効果が見られています。
そこでこの記事では、これから美容室を開業しようと考えている方や、売上が伸びず悩んでいる方に向けて、ぜひ検討していただきたい集客方法7選について解説します。
目次[非表示]
- 1.「集客」が美容室・サロン経営成功のカギを握る!?
- 2.集客施策を開始する前に知っておくべきこと
- 2.1.自店舗の得意分野や強みを明確にする
- 2.2.特徴を生かしたターゲット層の選定を行う
- 2.3.競合店の調査
- 3.新規顧客の獲得に適した集客手法
- 3.1.美容ポータルサイトへの掲載
- 3.2.Googleマイビジネスの利用
- 3.3.SNSの活用
- 3.4.ホームページ・ブログでの発信
- 3.5.広告の配信
- 4.リピーターの獲得に適した集客手法
- 4.1.ポイントカード制度の導入
- 4.2.SNSでのコミュニケーション
- 5.美容室・サロンへの集客は適切な戦略が重要
「集客」が美容室・サロン経営成功のカギを握る!?
現在、全国に美容室は約25万軒ありますが、厚生労働省の統計によると毎年8,000軒近くの美容室が廃業しています。開業ができても、売上を維持し続けることが難しいのです。
競争の激しいなか、生き残るためには「集客」が重要なカギを握ります。
しかし、多くの美容師さんは日々の仕事に追われ、なかなか集客のことまで手がまわらないのが実情です。
特に、個人で経営している美容室の場合、集客活動の時間がない場合やそもそも美容師さんに集客の知識がない場合もあります。
単に広告を出せばお客様が増えると思い、広告だけをやみくもに作成し、広告費に対する集客が見合っていない美容室もあるでしょう。
しかし、これは裏を返せばチャンスでもあります。
ターゲット層に対して適切な方法で集客を行うことができれば、集客に課題を抱える競合店舗に差をつけることができ、競争が激しいなかでも美容室の安定した経営が可能となります。
集客手法の見直しは今からでも遅くありません。集客の知識がなくても、ポイントを押さえていけば、対策は十分に可能です。
では早速、その方法を見ていきましょう。
集客施策を開始する前に知っておくべきこと
美容室の集客をより効果的なものにするためには、事前準備が大切です。この章では、集客活動を始める前に押さえておくべきポイントを解説します。
自店舗の得意分野や強みを明確にする
まず第一に、自分の店舗の特徴を明確にすることが必要です。どのような得意分野・強みを持っているかによって、今後の集客媒体におけるアピールの内容が変わってきます。
例えば、女性だけでなく男性のカットも得意としているのであれば、Webサイトやポータルサイトなどにメンズカットの写真を多く掲載し、メンズカットも行っていることを宣伝するなど、男性客にアプローチする必要があります。
メニューについても、カラーが得意であればさまざまなカラーのモデル写真を、パーマが得意であればカットとパーマを組み合わせたヘアスタイルの写真を掲載し、お客様にこのヘアスタイルにしたいと思わせることが大事です。
また、技術的な部分だけでなく、立地や営業時間などの条件も重要です。
駅から近い、待ち時間が少ない、夜遅い時間まで営業している、なども立派な強みとなります。
これらの得意分野・強みをしっかりと認識して、集客の際はそれらを積極的にアピールしていくようにしましょう。そうすれば他店との差異が明確になり、お客様にとって「あなたのお店に行くべき理由」が生まれます。
特徴を生かしたターゲット層の選定を行う
美容室の集客を行うときには、自分の店舗がターゲットとする層を明確にしておくことも大事です。
特に、さきほどご紹介したような得意分野や強みを活かすことができるターゲット設定が必要です。ターゲット層によって、最適な集客方法が大きく異なるためです。
とはいえ、「性別」「年齢層」だけでターゲットを絞るのはあまり得策とは言えません。重要なのは「性別」「年齢層」のほかに、「どのようなニーズを持った人」をターゲットとするかです。
落ち着いた空間でゆったりと施術を受けたい人、最新のトレンドをいち早く取り入れて新しい髪型を試したい人、毎日のスタイリングを楽にしたい人、夜遅い時間帯に利用したい人……といったように、それぞれさまざまなニーズを持っています。
自店舗の強みを活かすことを念頭に置き、どのようなターゲットにアプローチすべきか、あらかじめ検討しておきましょう。
競合店の調査
近くにある競合店の調査を行い、自分の店舗との違いを明確にすることも重要です。
もしも競合店が自店と似たような特徴を持っている場合、お客様にとって自店に来店するメリットが薄まってしまうためです。
まずはGoogleマップなどで自店の近くにある美容室をピックアップし、美容室名を美容ポータルサイト等で検索してみましょう。各店舗がどのような特徴を持っていて、どのようなメニューをどのくらいの価格で提供しているかを調べることができます。お客様のクチコミもチェックしておきましょう。
競合店にないものを自店に取り入れ、お客様にアピールすると良いでしょう。
新規顧客の獲得に適した集客手法
続いては、具体的な集客手法をひとつひとつチェックしていきましょう。
まずはこの章では、新規顧客の獲得に適した5つの手法について解説します。
美容ポータルサイトへの掲載
美容ポータルサイトとは、全国の美容系サロン、美容室やネイルサロン、マッサージ店などを検索して予約することができるWebサイトです。
サイトによっては割引クーポンや、利用者の口コミを見ることができるため、集客ツールのひとつとしておすすめです。
美容ポータルサイトのメリットは、利用しているユーザーが多いため高い集客効果が期待できることです。初めて来店するユーザーに向けて新規顧客限定クーポンを発行することで、お得な価格で美容室メニューを提供できるため、新規顧客の獲得が期待できます。
一方デメリットは、毎月の掲載料がかかること、そしてユーザーがポータルサイト経由で予約した場合に売上の一部が手数料として徴収されることです。掲載料と手数料を考慮して、それ以上の売上が期待できる場合は、有効な集客ツールといえるでしょう。
美容ポータルサイトの大手はホットペッパービューティー、楽天ビューティ、minimoなどが挙げられます。
ホットペッパービューティーはリクルートが運営する国内最大の美容ポータルサイトです。ユーザーが最も多く知名度も高いサービスです。
楽天ビューティは楽天のポイントと連携できる点でユーザーが多く、男性のユーザーの割合も比較的多いです。掲載料、手数料はそれなりにかかるため、期待通りの集客が期待できるかを事前にしっかりイメージしておくことが大事です。
minimoはスマートフォンで集客ができるアプリで、お店探しから予約まで全てスマートフォンで完結するため、スマートフォンユーザーにアプローチしたい場合におすすめの美容ポータルサイトです。掲載料が無料という点も魅力的です。
Googleマイビジネスの利用
Googleマイビジネスとは、Googleが提供するお店の情報を掲載することができるサービスです。
Google検索で特定の店舗情報を検索した場合、検索結果の右側に表示される情報がありますが、これがGoogleマイビジネスです。同じく、Googleマップで表示される各店舗の情報も、Googleマイビジネスに登録された情報です。
Googleマイビジネスの表示情報をより魅力的にすることは、ユーザーの興味をそそり、結果的に集客力アップに繋がります。
掲載は無料でできるため、必ずGoogleマイビジネスに登録し、自店舗の強みをアピールできるよう掲載内容を編集しておきましょう。
ちなみに、Googleマイビジネスには、ユーザーが口コミを付けられる機能が存在します。良い口コミが集まれば印象が良くなりますが、逆に評価の低い口コミがされても削除することはできないため、その点は注意する必要があります。
評価の低い口コミが書き込まれた場合、内容が店舗として反省すべきものであれば、「店舗からの返信」を使って誠実に対応するようにしましょう。真摯な姿勢で返信することで、低評価の口コミを見た他のユーザーの不安を軽減することができます。
SNSの活用
Instagramは写真や動画を簡単に投稿することができるSNSのため、ヘアカットの写真やビフォーアフターの写真を掲載することでお客様の関心をひくことができます。
ヘアカットだけでなく、ヘアアレンジやスタイリング動画を投稿することで、ユーザーがより自店に興味を持つきっかけを作ることもできます。
トップ画面に美容室の情報を載せることができるため、自店に興味を持ったお客様がすぐにアプローチできる点も魅力的です。
LINE
LINEを使って美容室の集客を行う場合は、LINEの公式アカウントを作成することになります。
LINE公式アカウントを作成すると、友だちになったお客様に情報が一斉配信できたり、タイムラインを利用してお店の情報発信ができたりと、手軽に情報発信が可能です。
他のSNSと異なる点は、1対1のコミュニケーションができる点です。1対1のコミュニケーションは信頼関係構築につながるため、お客様がリピーターになる可能性も高くなります。
Facebookは他のSNSとはやや違った特色があります。
Facebookでは「Faacebookページ」という機能を使って店舗情報を掲載することができますが、このFacebookページは比較的SEOに強い傾向にあります。
例えば「店舗名」で検索した場合に上位に表示されやすいため、店舗情報を検索する人に情報を届けやすいということになります。
ただし、更新が滞っていたり古い情報が掲載されている場合は逆効果となるので注意しましょう。
また、Facebookは実名登録が基本となっているため、情報の信頼性が高いという特徴もあります。
Facebookページには口コミを書き込める機能がありますが、匿名ではなく実名での口コミとなるので、良い口コミを集めることができれば閲覧者に良い印象を与えることができるでしょう。
さらに、Facebookの場合は知人同士がつながっているケースが多いため、「いいね」や「シェア」などで情報が友人へと拡散されたときに、受け手が感じる信頼度も自然と高まります。
積極的に情報発信を行ってファンを増やし、ファンが情報を拡散することでさらなる集客につながります。
Twitterの魅力は、拡散力の強さです。
「いいね」「リツイート」などで投稿が広がれば、フォロワーの増加やファンの増加、そして店舗への集客効果も期待できるでしょう。
とはいえ、情報の流れるスピードが速いTwitterにおいては、投稿内容にはより一層の工夫が必要です。
投稿内容の例としては、
・魅力的なヘアアレンジの写真・動画
・スタイリングに関するHowTo
など、ユーザーにとってためになる情報や、
・店舗やスタイリストの個性が見える投稿
・ブログやホームページの投稿への誘導
・Twitter限定のクーポン配布
なども良いでしょう。
Twitterでは気軽にコメントのやり取りが行えるため、コミュニケーションによってユーザーとの距離を縮め、ファンを作っていくのも効果的です。
ホームページ・ブログでの発信
ホームページやブログで美容室の集客をする場合は、web検索にヒットするようなキーワードを盛り込んで記事を作成することがポイントとなります。
そのため、美容室を検索するお客様が、どんなキーワードでweb検索をしているかを調査することも集客成功のポイントとなります。
投稿の内容としては、さきほどTwitterの投稿内容で挙げた例と同様、美容関係の情報が中心となりますが、スタイリストの日記やプロフィール紹介など、お店に対して親しみを持てるような内容もおすすめです。
広告の配信
美容室の集客が期待できる広告には、リスティング広告とGoogleマップに表示されるローカル検索広告があります。
リスティング広告とは、ユーザーがweb検索で検索したキーワードに関連した広告を表示する広告です。
検索結果画面に情報を表示できることが最大のメリットですが、クリックされるごとに広告費がかかることや、広告に対して警戒心が強いユーザーはクリックしない場合がある点などがデメリットです。
Googleマップに表示されるローカル検索広告は、ユーザーがGoogleやGoogleマップで検索をしたときに近くのお店の広告を表示することができる広告です。
お店の営業時間やレビューなどが表示されるため、そのエリアにいるユーザーにアプローチが可能となります。問い合わせ用の電話番号やwebサイトのリンクを掲載することで、ユーザーがお店に簡単にアクセス可能となる点がメリットです。
リピーターの獲得に適した集客手法
売上を維持するためには、新規顧客の獲得だけでなく、その顧客をリピーターにすることも重要です。
この章では、リピーター獲得につながる集客手法について解説します。
ポイントカード制度の導入
多くの店舗でリピーター獲得のために導入されているのがポイントカード制度です。
複数回通うことでさまざまな特典が得られるため、自店舗に通い続けてくれる可能性を高められます。
とはいえ、最近では多くの美容室がポイントカード制度を導入しているため、「他の店の特典のほうが良い」など比較もされやすくなっています。そのため、他にはない価値・特典を提供できるかどうかが重要になってきます。
また、自店独自のポイントカード以外に、楽天ポイントやPontaポイント等と連携する方法もあります。美容室独自の特典にあまり興味がない方にとっては、こちらのほうが魅力に感じる場合もあるでしょう。ただしこれらは手数料等も考慮して導入を検討しましょう。
SNSでのコミュニケーション
SNSを活用してお客様とコミュニケーションをとることもリピーター獲得に効果的な施策です。積極的にコミュニケーションをとることで、お客様に店舗をより身近に感じてもらえます。
例えば、Instagramをフォローしたお客様やLINEで友だち登録をしてくれたお客様に限定キャンペーンを実施したり、お客様に最新のヘアアレンジ情報を届けたりと、定期的な情報発信を行ってみましょう。
発信するだけでなく、その媒体で予約の受付も行えると更に効果が高まります。InstagramのDMやLINEのやり取りなどで予約取得ができるよう、仕組みを整えておくと良いでしょう。
美容室・サロンへの集客は適切な戦略が重要
美容室の集客は以前と違い競争力が激しくなっているため、戦略的に行うことが大切です。
まずは自店の強みを把握し、ターゲット層を明確にすることから始めてみましょう。
すると、各ターゲットに情報を届けるために最適な手法が見えてくるはずです。
これから美容室の集客を本格的に実施したいと考えている美容師さん向けに、美容トレンドnaviでは集客の無料相談を受け付けています。
今回ご紹介した手法の中で、自店舗が何を優先して進めるべきか迷っている場合は、ぜひご相談ください。
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