
美容室の集客力を上げる!キャンペーンを仕掛けるコツ
キャンペーンという単語は、販促や集客を考えたときに真っ先に登場します。美容室の経営において、キャンペーンの実施は客数や売上を増大させるために有効な手段となります。
しかし、いざ自分のお店に当てはめてキャンペーンを実施しようと考えたときに、具体的な方法がわからないということはないでしょうか。
競合店と差別化して新しいお客様に来店してもらう、あるいは既存客の競合店への流出を防ぐために、キャンペーンを活用するにはどのようなことをすればよいのでしょうか。
今回はそんな美容室のキャンペーンについて、そのメリットや実際にどのようなキャンペーンを実施したらよいのかについてご紹介していきます。
目次[非表示]
- 1.美容室における「キャンペーン」とは?
- 2.キャンペーンを行うメリットとは?
- 2.1.話題性が生まれて新規訪問や再訪問の促進ができる
- 2.2.新メニューやマイナーなメニューを試してもらえる
- 2.3.店舗販売を促進できる
- 2.4.顧客単価を高められる
- 3.美容室の集客におすすめのキャンペーンアイデアを紹介
- 3.1.周年キャンペーン
- 3.2.季節に合わせたキャンペーン
- 3.3.天候に合わせたキャンペーン
- 3.4.SNSでのキャンペーン
- 3.5.店内販売商品にまつわるキャンペーン
- 3.6.「誕生月特典」などお客様に紐づくキャンペーン
- 4.キャンペーン実施を告知する方法は?
- 4.1.SNSやホームページでの告知
- 4.2.美容ポータルサイトでの告知
- 4.3.DMやチラシの配布
- 4.4.店頭の看板・ポスターも活用しよう
- 5.良いキャンペーンを展開するコツ
- 5.1.他店の実施内容を調べよう
- 5.2.キャンペーン実施の目的を明確にしよう
- 6.まとめ
美容室における「キャンペーン」とは?
キャンペーンは美容室にとって新規客を集客するためだけではなく、リピート客を確保するためにも非常に有効な手段です。
本記事でご紹介する「キャンペーン」の定義は「ある一定期間において、特定の目的に向かって実施する組織的な宣伝活動」を意味します。
やや堅苦しくなってしまったのですが、キャンペーンとは単なる値引きや値下げだけではなく、明確な目的を持って宣伝を行う活動のことを意味します。
キャンペーンを行うメリットとは?
先ほどキャンペーンは集客に有効であると述べました。実際にキャンペーンを実施するとどのようなメリットがあるのでしょうか。そしてメリットがあるのは単純に集客のためだけなのでしょうか。
具体的にキャンペーンのメリットについて見ていきましょう。
話題性が生まれて新規訪問や再訪問の促進ができる
集客をするためには、なんらかの手段を用いて、お店の存在を知ってもらわなければなりません。キャンペーンを実施し、それが話題になれば、多くの人にお店の存在を知ってもらうチャンスが生まれます。
新規客以外にもキャンペーンは有効です。例えば、再来店を促すようなキャンペーンを実施すれば、リピート率を高められるでしょう。
キャンペーンには、長期的に実施を続けるものもあれば、季節など特定の時期に合わせて打ち出すものもあります。時期に適した特別なメリットを提供することができれば、話題性が生まれる可能性も高まります。
新メニューやマイナーなメニューを試してもらえる
キャンペーンは、単に集客を目的とするだけでなく、顧客にさまざまなサービスを試してもらうことを目的とする場合もあります。
例えば新しいメニューを始めたときや、普段あまり利用されないメニューがあるときなどに、キャンペーンを実施することでそれぞれのメニューを知ってもらい、利用を促進することができます。
お店の魅力をお客様にしっかりとアピールすることも、キャンペーンの重要な役割のひとつです。
店舗販売を促進できる
キャンペーンでアピールできるのはメニューだけとは限りません。
店内で販売している商品をキャンペーンで販売促進することも、総合的な収益向上に有効な手段といえます。
顧客単価を高められる
このようにキャンペーンを実施して期間限定でディスカウントをしたり、メニューを試してもらったり、あるいは店舗での販売をテコ入れすることなどによって、複合的なサービスを提供できれば、結果的に顧客単価を高めることにもつながります。
このことから、キャンペーンでは単純に価格を安くするということだけを考えるのではなく、総合的に売上を向上できるような組み合わせを検討することがおすすめです。
美容室の集客におすすめのキャンペーンアイデアを紹介
さて、キャンペーンの重要性と概要に関してここまで説明してきましたが、実際にキャンペーンを行うためにはどのような内容にするかを決めなければなりません。
次に具体的なキャンペーンのアイデアを紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
周年キャンペーン
周年キャンペーンは最も実施しやすいキャンペーンといえるでしょう。オープンから何周年目という感謝の気持ちを表現することができます。
特別メニューの提供や通常メニューの割引、限定ノベルティのプレゼントなど、お客様に喜んでもらえるような内容にしましょう。
季節に合わせたキャンペーン
季節に合わせて、そのシーズンごとのイメージをマッチさせたキャンペーンも効果的です。
・新学期に合わせて新しいイメージのヘアスタイル
・梅雨の髪のコンディションを整える
・夏の爽やかなシャンプーで
・秋のシックなヘアスタイル
・年末のホリデーシーズンキャンペーン など
工夫を凝らしたシーズンキャンペーンは、お客様へのアピール度が高まります。
天候に合わせたキャンペーン
天候に合わせたキャンペーンも有効です。
特に雨の日の集客は難しいものです。雨の日限定のディスカウントなどを設定しておき、随時告知ができれば、来店客数が低下しまうことを避けられるようになります。
さらに雨の日は髪がまとまりにくいなどの問題もありますから、それに合わせた施術をするといった天候ごとのキャンペーンもよいでしょう。
SNSでのキャンペーン
多くの美容室はSNSアカウントを運用しているはずですから、SNSに合わせてのキャンペーンを行ってもよいでしょう。
例えば、フォロワー○人達成などいろいろなきっかけを活用し、SNS上で宣伝するキャンペーンを実施。さらにSNSのフォローで特典獲得などの条件をつけたキャンペーンを実施すれば、その後の来店につなげられ、さらにSNSのフォロワー増加も期待できるなど、複合的なメリットを得られます。
店内販売商品にまつわるキャンペーン
店内で販売しているヘアケア商品などを特集するキャンペーンもおすすめです。
たとえば夏場なら、クール感のあるシャンプーや整髪料を特典価格で提供する、などが考えられます。この場合は、施術時のシャンプーを期間限定でキャンペーン対象のものに変更してみてもよいでしょう。
キャンペーンによってさまざまな方法で購買意欲をくすぐることで、総合的な売上の向上にもつながります。
「誕生月特典」などお客様に紐づくキャンペーン
顧客情報の管理を行っていれば、お客様の情報に紐づいた「誕生月」「来店3回記念」「初来店から半年記念」などの特典を提供するキャンペーンも実施可能です。
連絡先を得ていれば、メールやLINE等のチャネルで1対1のメッセージを送ることもできます。これにより、「あなただけに」というプレミアム感を演出できます。
プレミアム感の演出は、お客様との距離感を縮める優れた方法ですので、是非実施してみてください。
キャンペーン実施を告知する方法は?
良いキャンペーンを企画しても、それがお客様に伝わらなければ意味がありません。キャンペーンの告知は既存の広告ツールを活用するとともに、リアルタイム性を重視した手法が中心となります。
特にSNSでの情報発信は、若い年齢層のターゲットに対して有効です。より素早く確実にキャンペーンの内容を伝えるためには必須のメディアといえるでしょう。
SNSやホームページでの告知
SNSは今やプロモーションツールとして見逃すことができないメディアです。インスタグラムなどを活用して美容室を選ぶというユーザーも数多くいますから、そのような新規客の方に対してSNSでキャンペーンを告知するのは必須であるともいえるでしょう。
SNS以外にお店のホームページを持っている場合は、ホームページでの告知も有効ですが、リアルタイム性が必要なキャンペーンの場合はやはりSNSで情報発信するほうが確実です。
美容ポータルサイトでの告知
ホットペッパービューティーなどの美容ポータルサイトもまた、今まさに近場の美容室を探しているという人がチェックしますから、キャンペーンの告知に適したメディアといえるでしょう。
DMやチラシの配布
ハガキを使ったDMを顧客に送付している場合、キャンペーンの実施はDMを送る絶好の機会といえます。
最近ではデジタルツールを使ったプロモーションが主流となっているだけに、逆にアナログなハガキのDMで情報を受けるのが新鮮と捉えてもらえる可能性もあります。
さらに地元の新聞折込チラシを使っている場合も、キャンペーンに合わせて折り込みを実施してもよいでしょう。
紙媒体は今や若者にはリーチしづらいメディアになっていますが、中高年齢層のお客様をターゲットにしているのであれば、まだまだ有効活用できます。顧客層に合ったツールでキャンペーンを告知しましょう。
店頭の看板・ポスターも活用しよう
キャンペーンを告知する際に忘れてはいけないのが、店頭の看板やポスターです。お店の中だけでなく、お店の外を通る人たちに対してアピールできるよう、看板やポスターの位置を工夫してください。
最近の店頭広告ツールとしては「デジタルサイネージ」という、電子看板を使用して情報発信する方法もあります。このような機器を使えばリアルタイムで表示する情報を更新し、さらに動画なども併用すればより効果的な店頭プロモーションが可能です。
専用の機器を購入せずとも、PCモニターを店内から外に向けて設置し、動画を流すという方法でも良いでしょう。
良いキャンペーンを展開するコツ
キャンペーンは集客のための重要な施策です。ここまで、具体的にどのようなキャンペーンを実施するのがよいかをご紹介してきました。最後に、キャンペーンを実施する際に必要な「コツ」について説明していきましょう。
他店の実施内容を調べよう
今まで実施してきたキャンペーン内容で効果が上がっているのであれば問題ありませんが、そうでない場合は内容を見直す必要があります。
その場合にヒントになるのが、他店のキャンペーン内容です。もし競合店で人気のキャンペーンがあるのなら、それを真似してみるというのも一つの方法です。
競合店のキャンペーンがどのような内容で、どのような客層に対して、何をアピールしているかをよく研究して実施すれば、競合店と同等の評判を得て、効果的なキャンペーンが実施できるはずです。
とはいえ、全く同じキャンペーンを実施しても二番煎じになってしまいます。そこに自店の強みを加えたり、もし客層が違うのであれば内容をアレンジしたりと工夫を加えることができれば、他店との差別化に繋がります。
キャンペーン実施の目的を明確にしよう
ひと口でキャンペーンといっても目的はさまざまです。自分のお店にとって最適なキャンペーンを実施するためには、いくらかの試行錯誤も必要となるでしょう。
なにより大切なのはまずキャンペーンの目的を明確にしておくことです。売上を上げることを目的とするならば、
・人気のメニューをディスカウントすることで客数を増やす
・店売品の在庫をディスカウントすることで販売する
・付加的なメニューを既存客にサービス価格で提供する
などといったキャンペーンで客単価を上げることが可能です。
短期的に売上を上げるだけでなく、長期的な視野での売上を上げたいのであれば、次のようなキャンペーンが考えられます。
・主力であるメニューに対して興味を持たせる価格設定をする
・お店のファンが増えるような特典を提供する
・リピート率を上げるためのアイデアを実現する など
このような課題に対して、キャンペーンでどうアプローチしていくかを検討してください。
重要なのは思いつきでキャンペーンを実施するのではなく、まずは課題をはっきりさせ、それを克服するために何をしたらよいのかという目的を持つことです。
キャンペーンはその目的を実現するための手段であり、キャンペーンの成否は目的を達成できたかどうかによって決定されるのです。目的がブレてしまうと、キャンペーンが失敗する可能性が高まってしまいますので、注意しましょう。
まとめ
キャンペーンは冒頭で説明した通り、定番メニューの価格を安くしたり、ポイントをつけたりという定常的なサービスとは異なり、一定期間に限定してサービスを加速する手法です。
キャンペーンが持つ特別感、プレミアム感をうまく演出できるよう、内容や告知方法を工夫してみましょう。
一定期間で効果的に成果を発揮するキャンペーンを実施するためには、ある程度のトライアンドエラーが必要となります。よって、単発で終わらせるのではなく、実施内容とその効果の検証をしながら、改善を施していくというサイクルを回していきましょう。
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