
新規顧客獲得のためにペルソナを作ってみよう!
ペルソナを正しく設定できれば効果的に集客することができ、美容室の経営を安定化させることが可能です。コンサルティングとは違い、自店舗の自力集客力を高めることができるためです。
「コンセプトに合った顧客を獲得したい」「常連客を増やしていきたい」
といった美容室経営者のために、今回はペルソナの設定方法やペルソナに合わせた集客・広告出稿について解説いたします。
目次[非表示]
- 1.美容室のコンサルティングとは
- 1.1.コンサルには費用がかかる
- 1.2.自分でできるアイデアは実践してみよう
- 1.3.集客のためにできることを
- 2.ペルソナとは?
- 2.1.具体的なイメージ
- 2.2.自分のお店に来てくれる人を思い描いて
- 3.ペルソナに合った集客法を実践してみよう!
- 3.1.集客方法はたくさんある
- 3.2.ペルソナが使っている媒体へ広告を出してみよう
- 3.3.ペルソナが見てくれるように内容を工夫しよう
- 4.理想のお店作りのために
- 4.1.集客には時間が必要
- 4.2.ペルソナを思い返してコツコツと施策を打とう
- 4.3.ペルソナの喜ぶサービスで顧客満足度を上げよう
- 5.まとめ
美容室のコンサルティングとは
美容室の集客力を高める方法の一つに、専門家にコンサルティングを依頼するという方法があります。
コンサルタントは店舗経営のプロとしてさまざまな知識や経験を持っているため、戦略的な集客方法をアドバイスしてくれます。
ただし、コンサルには高額な費用がかかるなど必ずしもメリットばかりではありません。ここでは美容室のコンサルティングと自力でできる集客についてご説明します。
コンサルには費用がかかる
美容室のコンサルを受けるには費用がかかります。経営・集客の専門家から貴重なアドバイスを受けることができるためです。
たとえば、美容室で専門のコンサルタントを雇う場合、月に10万円前後かかることもあります。
集客方法に加えてメニューや料金設定、経理などの美容室経営に関わること全般をコンサルしてもらうならば10万円以上の費用がかかることも珍しくありません。
それだけの費用がかかるからこそ、もし依頼するのであれば信頼できるコンサルかどうかを見極めなくてはなりません。
店舗の方針に合わない、言っていることと実力が伴っていない、このようなコンサルに依頼すれば経営が悪化する可能性があるためです。
コンサルの実力を見極めるためには、過去の実績を確認してみてください。
美容室のコンサル経験、立て直し実例などをチェックしましょう。また、セミナーに参加して人柄や話のわかりやすさなどを確認するのも良い方法です。
コンサルを利用するならば、費用がかかるからこそ依頼前に時間をかけて見極めることが大切です。
自分でできるアイデアは実践してみよう
コンサルに頼ることなく、まずは自身でできる集客方法を実践してみることも大切です。ITツールを活用すれば、費用をそれほどかけなくても集客力がアップする可能性があるためです。
たとえば、ブログやSNSは無料で始めることができます。
特にSNSはショート動画を掲載してカット技術のアピールをしやすい媒体です。実際にSNSを集客に活用している美容室は多く、高い効果を出している店舗もあります。
また、最新システムを導入するのも良い方法です。従来の電話予約だけでなく、ネット上で簡単に予約や支払いができたり、クーポンの配布やキャンペーン情報をまとめてみることができたりなど、システム導入ですることで利便性が高まり来客が増える可能性があります。
このように、高い費用をかけてコンサルを依頼しなくとも、集客のためにできることはたくさんあります。まずはご自身でできることから始めてみましょう。
集客のためにできることを
コンサルなどいきなり高額費用を必要とする選択をする前に、まず集客方法の見直しを行いましょう。コストをかけたからといって必ずしも成功するとは限らないためです。
たとえば、看板の設置位置は正しいか、地域ニーズと美容室のコンセプトは合っているか、SNS等は活用できているか、などお金をかける前に見直すべきところはたくさんあります。
もちろんコンサルを雇うことも集客アップに有効な選択肢です。
しかし、高額な費用に対して効果があまりない、そもそもコンサルする人の実力が低い、などの理由からコストを無駄にしてしまうリスクがあります。
戦略的にリスクを取るのはもちろん決して悪いことではありません。しかし開業初期や経営が軌道に乗っていない段階で行うのは危険です。
そういった意味ではコンサルへ依頼するのはある程度、金銭の余裕が出てからの方が無難でしょう。
まずは自分でできる集客を行ってみる、自力集客力の向上を目指してみましょう。美容室の経営を軌道に乗せるためにはその意識が大切です。
ペルソナとは?
自力で集客する上でまずやっておきたいのがペルソナの設定です。
ペルソナはもともと心理用語ですが、マーケティングの用語として店舗はコンセプトに合わせて設定した「自店舗で集客したいと願う人物像」のことです。
簡単に言えばターゲット層をより深堀りしたものとなります。
ここではペルソナの設定方法について解説していきます。
具体的なイメージ
ペルソナとはマーケティングにおいて、自社サービスを利用する可能性のある仮想のユーザー像のことです。
ターゲットと混同されることが多々ありますが、ペルソナはより深く設定を掘り下げ、よりリアルな顧客として作り上げるものです。
たとえば、ターゲットというとほとんどの場合「年齢・性別・職業」くらいしか設定せず、想定される人たちはかなり幅広くなります。
しかしペルソナはそれに加えて家族構成、趣味、収入、さらには名前までも設定して一気に絞り込んでいきます。
つまり、ペルソナとはターゲットの中に含まれるものとなります。人物像をより具体的にイメージしたものであるということです。
ペルソナとして具体的にイメージすることで、スタッフ間で共通認識しやすくなり、意思疎通や集客を効率よく行えるようになります。
また、ペルソナを作り上げる過程でユーザー視点をより強く高い精度で意識できるため、訴求力の高い集客をしやすくなるのがメリットです。
自分のお店に来てくれる人を思い描いて
ペルソナを作る上で大切なことは「店舗に来てくれる常連客」を思い描くことです。なぜなら、常連客を増やすことは美容室にとって経営の安定につながるためです。
実際にペルソナを作る際には、なるべく身近な存在であることを意識しましょう。
たとえば、「高級住宅街に住むセレブ」はお金もあって確かに常連になってくれるかもしれません。しかしそのような人は身近にいないため、イメージしにくく具体的な集客方法へ結びつけるのは困難です。
主婦や会社員など誰もがイメージしやすく一般的なタイプをペルソナに設定するようにしましょう。
また、複雑になりすぎるのもよくありません。具体的であることは大切ですが、あまりに複雑で詳細を掘りすぎるとわかりにくくなります。
さらに、集客の方向性を誤ったり、ピンポイントすぎて集客効果が薄くなったりする可能性があります。
不必要な要素はなるべく排除し、具体的でありつつもわかりやすく「自分のお店に来てくれる人」を思い描いてまとめるようにしましょう。
ペルソナに合った集客法を実践してみよう!
自力集客をする場合、ペルソナに合った集客法を意識することが大切です。
ペルソナとは自店舗へ来店してほしい人物像であり、意識した集客法を行えば、コンセプトに合った顧客を集めることができます。また、店舗にマッチングしたお客様はその後、常連となる可能性も高くなります。
ここではペルソナにあった集客方法を選ぶための基本的な考え方を解説します。
集客方法はたくさんある
美容室の集客方法は実にさまざまなものがあります。
たとえば、広く認知度を高めたいのであれば美容ポータルサイトへの掲載がおすすめです。有名ポータルサイトは多くのユーザー数を抱えているため母数が大きく、店舗への流入も期待できます。
Googleマイビジネスも店舗ビジネスでは欠かせない集客ツールです。
美容室のメニューや料金など基本情報はもちろん、マップ検索の結果として店舗の位置情報が表示されるため近隣の人へアピールしやすいメリットがあります。
SNSを活用した集客も近年では当たり前になっています。カット動画や画像を掲載することができ拡散力もあるため、ネットを通じて潜在的なユーザーへアプローチしやすいためです。
他にも、看板やチラシ、ポスティングなど美容室の集客方法はたくさんあります。それぞれの特徴を理解し、効果的に活用しましょう。
ペルソナが使っている媒体へ広告を出してみよう
ペルソナとして設定した人物が利用すると想定される媒体へ広告を出せば、効果的な集客を行えます。ペルソナは店舗のコンセプトに合う「将来の常連客」をイメージして設定しているためです。
たとえば、「28歳で3歳の子供のいる主婦。
子育てが忙しくここ数年、落ち着いて美容室でカットできていない」というペルソナだったとします。その場合、育児雑誌や子育て関連のHPなどに広告を出すとよいでしょう。
また、子育ての合間にスマホを利用する主婦を想定して、SNSへ広告出稿するのもよい方法です。
このように、明確にペルソナが設定できていれば、使うであろう媒体もイメージしやすくなります。
さまざまな媒体へ場当たり的に広告出稿するのではなく、ピンポイントに出向することができるため、集客が効率的になりコスト削減にもつながることでしょう。
ペルソナが見てくれるように内容を工夫しよう
設定したペルソナはどんなことに興味を持つのかイメージできれば、集客効果が高まります。
たとえば先ほどの28歳主婦のペルソナであれば、小さい子供がいるためキッズルームが完備された美容室を望んでいると想像できます。
広告のキャッチコピーにも「キッズルーム」や「一人の時間を作れる」ことを盛り込めば見てもらいやすくなるでしょう。
また、このペルソナは子育てに忙しくてヘアケアを十分に行えていないため、「毛先が傷んでいる」「根元から染め直したい」などの悩みを持っているかもしれません。
そういった悩みを持つペルソナ向けに、SNS広告内で仕上がりをイメージできる画像や動画を掲載するのもよいでしょう。
このように、悩みの解決や希望をかなえてくれる内容はピンポイントにアピールすることができるため「ペルソナが見てくれる広告」といえます。
実際に広告を見た人が「まさに望んでいたお店を発見した」と思ってもらえれば、将来の常連客につながる可能性は高くなることでしょう。
理想のお店作りのために
美容室の経営は一朝一夕にはいかないものです。集客には時間がかかり、開業初期は認知度も低いため来客数も安定しにくいことでしょう。
だからといって、集客をあきらめてしまってはいけません。理想のお店を作るためには時間をかけてじっくりと、ペルソナを意識した集客が大切です。
ここでは将来を見据えた集客やサービスの創出について解説していきます。
集客には時間が必要
集客にはさまざまな方法がありますが、いずれの場合も実践から実際に効果が出るまでには時間がかかります。
たとえば、ホームページやブログの場合はSEO対策が関係してくるため、成果が出るには3か月~半年の時間が必要です。
SNSもアカウントを育てる必要があり、集客効果を実感するまでには多くの時間がかかることでしょう。
比較的早いのはポータルサイトへの上位掲載や広告出稿です。多くの人の目に留まりやすくなるため短時間で集客効果が得られる可能性があります。
ただしコストが高く、思ったより伸びなかった場合はマイナスになるので注意が必要です。
このように、基本的には集客とは効果を実感するまでには時間がかかることを覚えておきましょう。
ペルソナを思い返してコツコツと施策を打とう
集客には時間がかかるからこそ、ペルソナを意識してコツコツと積み上げることが大切です。
長期間継続的にアピールしていけば、イメージした人物像の層を中心に徐々に認知が広がりやすくなるためです。
ペルソナとは美容室のコンセプトをもとに作成した人物像です。つまりペルソナを意識して施策を打ち続けることは、理想的なお店作りにつながる行動でもあります。
短期的な集客ではなく、将来の大きな成功につながる集客と考え、ペルソナを意識して地道にアイデアを実践していきましょう。
ペルソナの喜ぶサービスで顧客満足度を上げよう
ペルソナを意識した広告を出し続けるだけでなく、ペルソナが喜ぶサービスも模索していきましょう。顧客満足度が高まることで、常連獲得につながるためです。
たとえば、前述の28歳小さい子を持つ主婦のペルソナであればキッズルームサービスはニーズに合うサービスです。
ほかにも、「癒しを求める」という欲求を想定し、「短時間でできるヘッドスパ」といったサービスを用意すれば満足度が高いのではないでしょうか。
このように、設定したペルソナはどのような悩みを抱え、どのような欲求を持っているのかイメージし、喜ばれるサービスを提供しましょう。
そうすれば顧客満足度が上がり、顧客の常連化が進むとともに口コミによる集客効果といった副次効果も期待できます。
まとめ
美容室は顧客との距離が近いサービスです。そのため、お客様も「自分に合ったお店に行きたい」と望んでいます。
そういった意味で、集客効果を高めるためには店舗コンセプトに合わせたペルソナを設定し、ピンポイントにアピールすることがとても重要となります。
今回の記事を参考に適切なペルソナを設定し、集客効果を高めて将来の安定した美容室経営を目指していきましょう。
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