
新規顧客の集客方法とは?美容室が取り組むべきポイントを徹底解説
街中には規模を問わずかなりの店舗数の美容室が存在します。そのため、顧客の取り合いが激しく、集客に苦労している店舗も多いようです。新規顧客が集客できないとリピーターに繋げることができず、売り上げの向上も厳しくなります。
この記事では新規顧客の集客方法として美容室が取り組むべきポイントをご紹介します。新規顧客の獲得に課題を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.美容室に新規客が集まらない!?その理由とは
- 1.1.店舗のメニューやサービスが魅力的でない
- 1.2.店舗が認知されていない
- 1.3.口コミが少なく不安
- 2.新規集客に向けて魅力的なメニュー・サービスを作るために
- 3.新規集客のために店舗の認知を促進させるには?
- 3.1.オンライン施策とオフライン施策に取り組もう
- 3.2.おもなオンライン施策
- 3.2.1.Googleマイビジネスの活用
- 3.2.2.美容ポータルサイトへの掲載
- 3.2.3.SNSへの投稿
- 3.2.4.ブログやホームページの公開
- 3.3.おもなオフライン施策
- 3.3.1.チラシの配布
- 3.3.2.看板・ポスターの設置
- 4.新規顧客の獲得に成功したあとは
- 4.1.再来店を促す取り組みを進める
- 4.2.口コミ投稿を増やそう
- 5.まとめ
美容室に新規客が集まらない!?その理由とは
はじめに、美容室に新規客が集まらない理由を解説します。現状、新規顧客の集客がうまくいっていないならば、以下の内容を振り返ってみてください。
店舗のメニューやサービスが魅力的でない
根本的に店舗のメニューやサービスが魅力的でない場合は、新規顧客の獲得が難しくなります。顧客にとって魅力的なメニューやサービスとは、顧客自身の悩みを解消したり、メリットをもたらしたりするものです。
ここで大事な点は、自店舗にとってのメリットである新規顧客の集客や売り上げ向上ばかりを考えないことです。
もちろん、売り上げを向上させることが、自社にとって重要なことになります。しかし、自社の利益だけを優先すると集客やプロモーションでその雰囲気がユーザーに伝わってしまいます。ユーザーは店舗の利益を優先した姿勢には敏感です。営業色が強い店舗は敬遠されてしまうため、集客がうまくいかない可能性が高いわけです。
店舗が認知されていない
店舗が広く認知されていない場合も、新規顧客の集客が難しくなります。認知されていない理由としてさまざまなものが考えられますが、Web集客などへの取り組みの甘さも要因のひとつでしょう。
また、オンラインの施策以外にも、オフラインの施策、たとえばチラシを打ったことがない場合も周知が難しいでしょう。
自社の店舗に魅力的なメニューやサービスがあったとしても、新規顧客の獲得ができていないのは、周辺の人々が店舗の存在を知らないということです。チラシやDMの配布、Web集客への取り組みが甘い場合は、新規顧客の獲得が難しくなります。
口コミが少なく不安
魅力的なメニューやサービスが揃っている、また、店舗も認知されている。そのような状況で新規顧客が増えない場合は、口コミが少なくてユーザーが不安に感じている可能性が考えられます。
口コミが少ないと「利用客が少ない」と思われ、マイナスイメージを持たれてしまいます。また、口コミの内容で低評価やネガティブな内容が書かれている場合も同様です。店舗やスタイリストに対する誹謗中傷の場合は然るべき対応をとる必要があるものの、サービス内容やスタイリストのスキルなどへのネガティブな内容は改善することが大事です。
新規集客に向けて魅力的なメニュー・サービスを作るために
ここからは、新規集客に向けて魅力的なメニューやサービスを作る方法をご紹介します。以下でご説明しする内容を参考に、魅力的なメニューやサービスを作りましょう。
店舗のメインターゲットを決めておく
新規集客で重要なポイントは店舗のメインターゲットを決めることです。後述する店舗の特徴や強みがわかれば、自社のメインターゲットを把握しやすくなります。
たとえば、店舗の利用客の多くは近所のママさん世代が多いとします。この場合、ママさん向けのヘアースタイル、さらにお子さん向けのヘアースタイルに力を入れていくことが明確になります。
ママさんとお子さんが一緒に来店することを想定すれば、キッズスペースを設けることもポイントになるでしょう。このように、メインターゲットを決めることは、具体的な取り組みを判断するための重要な要素です。
店舗のアピールポイントを決めておく
店舗のアピールポイントを決めることも新規顧客の集客に大事な要素です。たとえば、人気の美容室は顧客が通い続ける理由があります。スタイリストのスキルが良い、心地よい時間が過ごせるなど、何かしらの要因が考えられます。
店舗のアピールポイントを決めるときは、現状を分析することがポイントです。「男性客が多い」ということであれば、男性客に対応できるスタイリストを充実させることが必要かもしれません。さらに美容ポータルサイトではメンズサロンとして登録することで、ターゲットを明確にした集客に繋がるでしょう。
また、カラーよりもカットに自信があるならば、SNSアプリや集客サイトで、カットスタイルに関する情報を発信してみるとよいでしょう。カットメニューを多くすることで新規集客に繋がることもあります。
このように、店舗の特徴やアピールポイントを存分に活かした集客が、顧客ニーズに合ったサービスの提供にも繋がります。
ターゲットとアピールポイントを踏まえたサービスを作る
新規集客の最終段階として、前項までご説明したターゲット、アピールポイントを踏まえたサービスの提供が挙げられます。店舗のターゲットやアピールポイントを検討すると、サービス作りが見えてくるはずです。
より集客効果を高めるためには、価格設定やシンプルな内容にすることがポイントになります。価格設定では、3段階用意すると顧客が選びやすくなります。高い、普通、安いの3つの料金を用意して内容を差別化すると、顧客は予算とやりたいことに応じて選びやすいでしょう。
ちなみに、3段階の料金設定をすることで、心理的に真ん中のプランを選ぶユーザーが多いといわれています。自社で特に推進したいメニューは真ん中の値段に置いておくとよいでしょう。
それから、メニュー内容や名称はできる限りシンプルな内容にしましょう。たとえば、「カット○円、シャンプー△円、スタイリング■円」と、内容ごとに料金が加算されるメニューは顧客にとって、いくらかかるかわかりにくく、やって欲しいことを選びにくいものです。この場合は「カット、シャンプー、スタイリング込みで○円」とまとめると、顧客にとってわかりやすいメニューになります。
ネーミングに関して、も顧客の印象に残りやすいものにすると、より顧客が選びやすくなります。具体的には「カット○円」と単に表記するよりも、「似合わせカット○円」などと工夫することで、顧客の印象に残りやすくなるでしょう。
ネーミングを考えるときは、専門用語を使わず、わかりやすい言葉を使うことがポイントです。以上のことを踏まえて、メニューを作ってみましょう。
新規集客のために店舗の認知を促進させるには?
新規集客のためには、店舗の認知を促進させることが大事です。ここでは、オンラインとオフラインによる集客方法をご紹介します。
オンライン施策とオフライン施策に取り組もう
新規集客をする際は、オンラインとオフラインの両方に取り組むことがポイントです。どちらかに偏った集客を行うと、一部の客層を取りこぼしてしまうことに繋がります。
オフラインの集客は、周知できる母数に限界があります。一方でオンラインだけでの集客では、店舗近くの人々への周知が漏れるケースも考えられます。ですから、オンラインとオフラインの両面で集客に取り組んでみましょう。
以下でオンラインとオフラインでの施策についてご紹介します。
おもなオンライン施策
おもなオンライン施策として、以下の4つの方法をご紹介します。
Googleマイビジネスの活用
Googleマイビジネスは、Googleが無料で提供するツールです。店舗名や店舗の住所、電話番号、営業時間などを登録することでGoogle検索やGoogleマップで表示されます。ユーザーが店舗の近くに住んでいて、近くの美容室を検索するために地域名を入れた検索をすると、自社の店舗を知ってもらえるきっかけになります。
Webサイト情報や口コミの掲載も可能であるため、集客には使いやすい施策のひとつでしょう。Googleマイビジネスは無料で利用できるため、登録しても損はありません。
美容ポータルサイトへの掲載
美容ポータルサイトとは、さまざまな美容室が掲載されており、予約管理や口コミなどの機能が利用できるサイトです。美容ポータルサイトの最大のメリットは、検索結果の上位に表示されることです。
たとえば、「渋谷 美容室 おすすめ」と検索した場合、美容ポータルサイトが上位に来るケースが多くなっています。ですから、リピーターが増えるまでの期間は、美容ポータルサイトを活用して新規顧客を獲得しましょう。
美容ポータルサイトでは、ユーザーがサイト上から店舗宛にメッセージを送ったり、電話をかけたりすることができます。また、Webから予約を行うこともできます。
ユーザーにとっても利便性が高い媒体ですが、美容ポータルサイトへの掲載には費用がかかります。料金体系や機能などを総合的に判断して、利用するポータルサイトや掲載プランを決定しましょう。
SNSへの投稿
SNSは幅広い年齢層のユーザーがいるため、オンライン施策としては有効なツールとなります。特にInstagramは美容室の集客と相性が良いです。Instagramは写真や動画を用いて訴求することができるため、視覚的なアピールができます。
投稿する内容は、新商品の紹介、スタイリング写真、スタッフの練習風景やカット風景、店舗内の雰囲気などがよいでしょう。SNSならばユーザーとダイレクトなやり取りができるため、投稿内容を見たユーザーから直接予約を受けることも可能です。
SNSはユーザーに身近なツールであるため、美容室の集客においても積極的に取り入れたいものです。
ブログやホームページの公開
自社のブログやホームページを開設することも、オンラインで集客する方法のひとつです。ブログやホームページで店舗情報やスタイリスト、メニューなど豊富な情報を掲載することで、イメージがつかみやすくなり、ユーザーが安心して予約できるようになります。
予約受付機能の活用や予約受付システムと連携すれば、スムーズな顧客獲得に繋がるでしょう。
また、ブログ機能を使って店舗の日々の様子を発信していくと、ユーザーにとって親近感がわきやすくなります。さまざまな情報発信を行って、新規集客に活かしてみましょう。
おもなオフライン施策
オフラインの施策としては、チラシの配布や看板・ポスターの設置が挙げられます。以下で詳しくご説明します。
チラシの配布
店舗の新規オープン、新メニューの登場、イベント開催時などにはチラシの配布が有効です。店舗から近隣の住宅に投函するというのはアナログな集客方法になりますが、インターネット閲覧やSNSを使用しない層には効果的な集客方法といえます。
チラシを作成する際は、サロン名や住所、営業時間、電話番号、店舗の外観がわかる写真、アクセス情報、ホームページやSNSなどを入れておきましょう。また、自社で作成や配布することが困難な場合は、外注を検討しましょう。
看板・ポスターの設置
店舗前や付近に看板やポスターを設置すると、偶然通りかかった人が店舗に興味を持つ可能性があります。路面店ならば店舗付近に看板を置くだけでもよいわけですが、ビルのテントとして入居しているならば、ビル入り口に看板を置くとよいでしょう。
看板にはチラシのラックを設置して何枚か入れておくと、通行者へ情報をうまく提供することが可能です。また、看板の情報を定期的に変更すると、見かけた人が興味を持ちやすくなります。
新規顧客の獲得に成功したあとは
新規顧客を獲得したあとは、リピート率を高めるための取り組みが必要です。以下の2点に取り組んで、リピート率を向上させていきましょう。
再来店を促す取り組みを進める
再来店を促す方法としては、クーポンやキャンペーンを配信することが考えられます。2回目以降の来店時に使えるクーポン、季節的なキャンペーンなど、来店した顧客に積極的な配信を行うと効果があります。
また、ポイントカードを発行することで、何回も通うとお得になると認識してもらえるでしょう。初回の来店で顧客が帰宅したあとは、サンクスメール(メッセージ)を送ることで、信頼関係を築くきっかけとなります。
口コミ投稿を増やそう
顧客が増えてきたら、良い口コミの投稿も増やしていきましょう。もちろん、良い口コミが集まるかどうかは提供するサービスの質にかかっています。内容の充実や満足度の向上に努めましょう。
初めて来店した顧客には口コミの投稿を促してみてください。単に促しても効果がない場合は、口コミ投稿に対するクーポンを発行してもよいでしょう。良質なサービスを提供して、良い口コミが増えていくと、さらなる新規顧客の獲得に繋がります。
まとめ
美容室は競合他社が数多く存在しており、新規顧客の獲得に課題を抱える店舗が多いです。自社に新規顧客がなかなか来ない場合には、現状で何が原因であるかを振り返り、しっかりとしたターゲット設定などが重要です。
また、オンラインとオフラインによる集客を行い、獲得できた新規顧客がリピーターになる施策も行いましょう。この記事を参考にして新規顧客の獲得に取り組んでみてください。
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