
美容室は動画を活用した集客がおすすめ!その理由や利点とは?
美容室業界では動画を活用した集客が注目されています。
ホームページやポータルサイトへの登録、チラシの配布など集客にはさまざまな方法があります。そのときの流行や時代の変化によって効果的な集客方法は異なるものです。
スマホ普及率が高まるとともに動画視聴率が増加している昨今、動画によるアピールはかなり効果的です。
今回は美容室では動画による集客がおすすめの理由、動画の利点、動画のメリット・デメリット、人気のあるプラットフォームの紹介、動画撮影・制作のコツをご紹介していきます。
目次[非表示]
- 1.美容室は動画による集客がおすすめ!その理由とは
- 1.1.動画コンテンツの広がり
- 1.2.ヘアアレンジ動画などが人気
- 1.3.信頼感を得られやすくなる
- 1.4.求人や教育の用途にも活用できる
- 2.動画ならではの利点とは?
- 2.1.写真よりもカットのイメージが伝わりやすい
- 2.2.店舗の雰囲気が伝わりやすい
- 2.3.スタッフの人柄が見えやすい
- 3.美容室が動画による集客に取り組むメリット・デメリット
- 4.撮影した動画の公開先は?
- 5.集客用動画を撮影するコツ
- 5.1.撮影はスマホでOK
- 5.2.手ブレ補正機能や三脚、ジンバルを使おう
- 5.3.無料の動画加工アプリが便利
- 6.まとめ
美容室は動画による集客がおすすめ!その理由とは
美容室の集客には動画を活用がおすすめです。なぜ動画コンテンツを制作するべきなのか、その理由をわかりやすく解説していきます。
動画コンテンツの広がり
近年、多くの人が当たり前のように動画コンテンツを閲覧するようになっています。スマホ所有率上昇により、視聴したい動画を視聴できるときに気軽に見ることができるようになったためです。
また、SNSの流行により動画コンテンツが拡散されやすくなっていることも理由のひとつです。
実際にYouTubeはもちろんですが、TikTokのショート動画も流行しており、スマホからの動画視聴時間は2015年~2019年の5年間で約4倍に成長しているとされています。
参考:https://www.netratings.co.jp/news_release/2019/11/Newsrelease20191121.html
もちろん広告市場でも動画コンテンツは大きく注目されていて、2020年の動画広告は前年比121.3%増の3862億円に増加し、インターネット広告媒体費全体の2割を超えています。
参考:https://www.dentsu.co.jp/news/release/2021/0310-010348.html
このように、動画コンテンツは大衆にとって人気のコンテンツであり、集客したい側にとっても注目すべきコンテンツであることがわかります。
ヘアアレンジ動画などが人気
動画コンテンツは見たいときに気軽に見ることができる点が特徴であり、美容に興味を持つユーザーはプロの美容師が作成した動画を当たり前のように閲覧しています。
中でもヘアアレンジやヘアセットなど、プロによるハウツー動画は人気コンテンツです。
素人では難しいセットや簡単アレンジ術、すぐに使えるヘアテクニックなど、プロの美容師から目で見て学びたいと考える視聴者が多いためです。
たとえば、結婚式でのヘアアレンジや日常のボリュームアップ法、雨の日でもキレイにまとまるセット術など、髪に関する悩みに対してプロの美容師が解説・解決する動画コンテンツは再生数も多くバズりやすいジャンルとなります。
このように、プロ目線により制作された動画コンテンツは視聴される可能性が高いことから、実店舗へ足を運ばせるマーケティング効果も高いと考えられます。
信頼感を得られやすくなる
美容師の知識と技術力を活かして制作された動画コンテンツは、視聴者の信頼感も得られやすくなります。
実際にプロの技術をその目で見ることができますし、素人では知り得ない専門性の高いヘアに関する情報を提供できるためです。
たとえば動画内で、難しいセットやカットを華麗にこなしたり、髪質の悩みをプロならではのちょっとした工夫で解決したりすれば、「この美容師さんは腕がある」といった信頼を得やすくなります。
また、「私の髪もセット・カットしてもらいたい」と視聴者の行動を促すきっかけにもなることでしょう。
求人や教育の用途にも活用できる
動画コンテンツは求人や新人の育成を目的としたツールとしても活用可能です。前述の通り、動画視聴時間は右肩上がりに増加しているとともにSNSでも拡散される可能性もあり、求職者の目に留まりやすいため求人ツールに向いています。
また、プロの技術をその目で見ることができるため、講習用のツールとしても活用しやすいでしょう。
たとえば、動画の説明欄に「美容師募集」と書いておき、「連絡先はこちら」としてSNSやお店の連絡先を記載しておけば求人動画として成立します。
教育用ツールとしてならば、技術解説を多めにし、手元の動きなど「新人が学びたい箇所」に焦点を当てて撮影するとより効果的です。
動画ならではの利点とは?
動画は写真や文章にはない利点があります。動画は他のコンテンツとどこが異なり、どのような部分が伝わりやすいのかをわかりやすく解説していきます。
写真よりもカットのイメージが伝わりやすい
動画は写真よりもイメージやニュアンスが伝わりやすく、美容室のマーケティングに向いています。
動画は写真と異なり髪の質感や動きがわかりやすいですし、見せたいところを一連の流れの中で細部まで見せやすいという特徴があるためです。
たとえばカット例の場合、写真では真正面・真横・後ろといった形で特定の向きでしか確認することができません。しかし動画であれば、カメラを動かして360度回転して真正面から後ろ、斜めや真上までを一連の流れで自然に見せることが可能です。
しかも、動きの中で髪の質感や髪をかき上げた際の動き方、陰影による見え方の違いなど、細かいニュアンスも伝わりやすくなります。
このように、動画は写真ではわかりにくかった細やかなニュアンスを伝えやすく、視聴者に安心感や信頼感を与えやすい傾向にあるのです。
「かき上げたときの雰囲気が好き」「こんな風に髪をキレイに仕上げてもらいたい」など、動画ならば視聴者の心に訴えかけて来客につなげられる可能性も高まります。
店舗の雰囲気が伝わりやすい
動画は写真や文章のみと比べて、店舗全体のイメージが伝わりやすいコンテンツです。写真と異なり、動画は店内を動きの中で紹介することが可能で、全体の広さや雰囲気を伝えやすいためです。
たとえば、入り口から一般的な目線の高さで撮影すれば、臨場感があり視聴者も感情移入しやすい店舗紹介動画を制作することもできます。
従来型の写真や文章のみで構成されたホームページでは店舗の雰囲気を満足いくレベルで伝えることは困難でした。
しかし、ご紹介したように動画であれば細かいニュアンスや雰囲気を容易に伝えることができるのです。
スタッフの人柄が見えやすい
美容室で動画コンテンツを導入することで、スタッフの人柄が視聴者に伝わりやすいというメリットもあります。
動画ならば動きの中で仕草や声・表情がわかるため、スタッフの細かな雰囲気がより伝わりやすいのです。
たとえば写真の場合、一瞬を切り取っているものであるため、実際に会ってみたら印象と違っていたということは珍しくありません。
しかし動画ならば見た目はもちろん、声・仕草・表情なども動きの中で自然と視聴者に伝えることができます。
本人による自己紹介動画はもちろんカット風景も動画にすることで、スタッフの人となりだけでなく、技術力もアピールすることが可能です。
また、スタッフ同士の何気ない会話風景などがあれば店舗の雰囲気や店員同士の仲の良さを伝えられるので美容室の魅力アップにもつながります。
美容室が動画による集客に取り組むメリット・デメリット
動画は写真や文章と異なり動きがあるため、より細かくニュアンスを伝えられる特徴を持ちます。
美容室が、そのような特徴を持つ動画を使って集客するメリットやデメリットはどこにあるのか解説していきます。
【メリット】潜在顧客へのアプローチにつながる
潜在顧客への自然なアプローチとして活用できる点が動画のメリットです。
一人あたりの動画視聴時間が増加しており、美容室の動画コンテンツを目にする機会も増えていることから、自然な認知につながる可能性があるためです。
たとえばYouTubeやTikTokなどに流れる短時間の動画広告は訴求力があります。
視聴者が見たいと思っている動画に関連した広告が流れるため、嫌悪感なく受け止めることができるためです。リスティング広告とは異なり、短時間で何度も目にすることで自然と認知されていきます。
また、カット動画やヘアアレンジ動画は美容に興味のある人が閲覧するため、視聴者はそのまま見込み客となります。
「結婚式のヘアメイク動画を出していたお店があった」「この前見た動画の美容室が近くにある」など、ちょっとしたきっかけで思い出してもらいやすく、来店機会を増やせる可能性がでてくることでしょう。
【メリット】拡散されて認知が広がる可能性がある
動画コンテンツは拡散されて一気に店舗の認知が広がる可能性があるのがメリットです。
スマホ所有率の増加とともにSNS利用者も増え、視聴者が動画を含むお気に入りの情報のシェア・拡大をしやすい環境にあるためです。
SNSでは、利用者が自分の近況や思いを発言できるだけでなく、お気に入りの情報をシェアして「面白い」「すごい」と共感を呼びかけることができます。
中でも動画コンテンツはお気に入りの情報として選ばれやすく、友人知人などのフォロワー間はもちろん、多くの共感を得られることで口コミとして広まり、数万再生されることも珍しくありません。
たとえば代表的なSNSであるTwitterであれば、リツイートされることで多くの人が動画を目にする可能性があります。
そのバズった動画がきっかけで認知が広がり、来店者が増えるなど、直接的な成果につながることは動画コンテンツ制作の大きなメリットといえるでしょう。
【デメリット】動画制作の手間がかかる
動画は集客や潜在顧客へのアピールにメリットがある一方で、制作に手間とコストがかかる点がデメリットです。
SNSや動画共有サービスにはサイズや時間などそれぞれ決まった形式、視聴者に受け入れられやすい形式があります。
それに合わせてひとつずつ動画制作することは簡単ではありません。たとえばYouTube用の動画を制作する場合、撮影に1~2時間、それを10~20分程度まで編集するのに5時間かかったとします。
さらに、企画立案にも数時間、台本やカット割を制作するのにも時間がかかり、出演者(スタッフたち)のスケジュール調整も必要です。
もちろん、動画内容や編集者の技術力によって制作時間が短縮されますが、質の高い動画コンテンツを作ろうとした場合はそれなりの手間がかかることは意識しておきましょう。
また、撮影機材や出演スタッフへの時給、編集者への謝礼などといったコストがかかることも忘れてはいけません。
撮影した動画の公開先は?
撮影して編集したならば動画を公開する場所が必要となります。ここでは若い層に人気の高い3つのプラットフォームについてその特徴などを解説していきます。
Instagramは写真や動画を共有できるSNSで、ライトかつポップな情報が拡散されやすいことが特徴です。これはメインユーザーが若い世代に集中していることが関係しています。
そのような特徴から、Instagramではいわゆる「映え(ばえ)」と呼ばれるようなクオリティが高く目を引くコンテンツが人気です。
また、ハッシュタグを工夫することでリーチを増やしやすいため、動画投稿時はSEOを意識したタグづけをすることが必要となります。
多くの美容室ではすでに通常の写真投稿をしているケースが少なくありません。
通常の情報発信の中に動画コンテンツも盛り込んでいくことで、バリエーションとボリュームアップを図ることができます。そうした意味では、動画コンテンツは通常投稿を彩るものと捉えておくとよいでしょう。
YouTube
YouTubeではハウツー動画など、プロが専門的な知識を持って解説する、または高い技術力をアピールする場として活用するとよいでしょう。
実際に、動画投稿サイトとして長時間の動画が数多くあり、視聴者もそれを理解したうえで利用しています。もちろんただ長いだけではなく、ショート動画に向いているInstagramやTikTokよりも深掘りできる動画であることが大切です。
また、YouTubeはコメントや評価ボタンなどのSNS機能もあるため、視聴者と身近に接することができる点も特徴的です。
さらに、YouTubeの登録者数が増えて人気が高まればチャンネルそのものを収益化することもできます。チャンネルが成長すれば、動画収益により制作費・広告費をまかないながら動画コンテンツを維持していくことも可能です。
このように、YouTubeは本格的に動画コンテンツに力を注いでいきたい美容室に向いているプラットフォームです。長期的に伸ばしていきたいと考えているならば、ぜひ活用していきましょう。
TikTok
TikTokは15秒から1分ほどのショート動画を作成して投稿できるプラットフォームです。音楽と連動したキャッチーな動画が好まれやすく、TikTok側で用意している音源を利用して、ダンスや音ハメ動画を投稿する若者もたくさんいます。
また、ダンスはユーザーのお題としてみんなで真似して楽しむという文化もあります。
美容室でTikTokを活用する場合は、カットやセットのビフォー・アフター動画を投稿することもひとつの方法です。用意された音源や各種効果を利用すれば簡単に動画編集できてしまうので取り組みやすいでしょう。
また、TikTokの仕様上、他のプラットフォームよりもハッシュタグやシェアをしやすく拡散されやすい点も特徴です。
動画制作にまだあまり自信がない場合は、TikTokからスタートしてみるのもよいでしょう。
集客用動画を撮影するコツ
「素人がいきなり動画を作るのって難しいのでは?」という疑問を持つのは当然です。
しかし実は、集客用動画はスマホがあれば問題なく撮影し編集・制作することが可能です。
集客用動画を撮影するコツについて解説していきます。
撮影はスマホでOK
動画の撮影はお手持ちのスマホがあれば十分です。
もちろん専用の撮影機器があればそれでもかまいませんが、最新のスマホであればカメラ機能もクオリティがかなり高いですし、なにより日頃から使用しているので使いやすいため、おすすめです。
また、InstagramやTikTokなどはスマホアプリであるため「縦動画」がメインとなります。そのため、スマホで撮影するほうが便利ですし編集もしやすいのです。
注意しておきたい点としては撮影時の環境です。
撮影する時間帯やライトの当たり具合、撮影する角度などは視聴者の立場に立って「適度に明るくて見やすい」ことを意識しましょう。
手ブレ補正機能や三脚、ジンバルを使おう
撮影時は三脚や手持ちならば手ブレ補正機能やジンバルを使うようにしましょう。
どんなに意識しても、手ブレや歩くときの振動は発生してしまい、手ブレにより映像が見えにくくなってしまうためです。
特に美容室の動画はそれなりに時間がかかりますし、カットやセットする場所が変わって動くことも多くなります。手ブレ対策をしなければ満足いく動画制作は難しいでしょう。
ちなみに、最近はスマホ用に卓上三脚や小型のジンバルも多く販売されています。
また、スマホそのものに内蔵されている手ブレ補正機能も質が高くなってきていますのでぜひ活用してみてください。
無料の動画加工アプリが便利
撮影した動画の編集は無料の動画加工アプリがとても便利です。
アプリは種類も多く、わざわざPCで作業する労力や知識も必要なく、なによりも無料で利用でき、コストを抑えることができるためです。
無料とはいえ、動画加工アプリのほとんどはかなり高機能です。
トリミングやフィルター機能、数種類のテキストフォント、効果音、再生スピード調整など有料のものと遜色ないさまざまな編集作業を行うことができます。また、スマホで撮った動画をそのままスマホで加工できるため手軽です。
ただ、無料動画加工アプリによっては、作成可能な再生時間が制限されていたり、ウォーターマーク(アプリのロゴマーク)が入ったりするものもあります。
気にならない場合はそのまま利用してもかまいません。
しかし将来的に長時間の解説動画の作成やお店のブランディングとして動画コンテンツを確立させていくのであれば、ウォーターマークや制限はないほうがよいでしょう。
まとめ
いまや動画による認知拡大は美容室でも当たり前に行われるようになってきました。実際にSNS上で動画が拡散されて来客数が増えたという事例も増えてきています。
定期的な動画配信で新規顧客やファンの獲得、ホームページでのスタッフ紹介動画やセット・ヘアメイク動画で信頼感・親近感アップなど、多角的な集客を行える点が動画の魅力です。
今回ご紹介したポイントを参考に動画コンテンツを作成し、訴求力のあるアピールを行っていってください。